秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~下

次の日、朝起きて玄関に行き純君を迎える。


普通にいつも通り準備して兄貴どうしようか、と思って兄貴の部屋を覗いたらまだ寝てた。


「兄貴ー!アタシ仕事だから行っちゃうよ?鍵ここに入れとくから出掛けたかったら、これ使ってね」


「……、っんん???ゆぅ、仕事行くの??」


グーで目を擦りながら聞く。


「そうだよ」


玄関まで送るって言いながらアタシの後ろをぽてぽて着いてくる。


「じゃあ、留守頼むね!お腹空いたら冷蔵庫の中にヨーグルトがあるから食べていいよ。いってきます」


アタシはいってきます、と純君は失礼しますと言って家を出た。


「どう?2人暮らし楽しい??」

キーを挿しながら純君が聞く。


「んー、まだ1日で何もやってないから…寝に帰ってるようなもんだし」


特に大きい変化は無いよね。


「でも久しぶりに会えて良かったね」


ゆっくりと車が動き出す。



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