秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~下
「え゛??自分も2人は付き合ってるの方に1000円懸けちゃったっすよー、参ったなこりゃ」
んな事知らねぇよ。
わらわらスタッフが寄ってくる。
「てか、え?ちょ、アタシ達の事、懸けてたんすか?」
勝手に??
オイオイ、止めてくれ。
今すぐ。
「緋山匡なんて長いから止めればいいのに。皆匡クンって呼んでるし」
スペシャルな笑顔で言う幸田さんてゆう女性スタッフ。
……そうだよね……
アタシだけ緋山匡って呼んでてもしかして……
不自然!?
「いや、普通に呼びますよ??匡って。」
ヤバイ、平然と言ったけど、かなり緊張!!
「おい、撮影始めるぞ!!」
監督の声に″はいっ″って皆で返事してバラけた。
アタシが立ち位置に行くと、耳元で匡が″合格″って低い声で囁いた。
身体がぞくっとした。