秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~下
「おはよーございまあす」
いろんな人に挨拶して入っていく。
皆返事くれる。
先輩達にも挨拶をしたら、ミサキアヤとその同じ事務所の何人かの先輩には無視された。
まー、こんなもんよね、嫌われたら。
こんな濁った空気の中でも撮影は行われた。
スタッフからしたらこんないざこざ芸能界ではよくあるんだろうな。
とかスタッフを見ながらボーッと考えてたらちょっと重い音を点ててアタシの頭に何かが当たった。
「イタッ」
「あー、そんな所で座ってたら通行妨害よ、邪魔」
冷たくそう言い放つ、ミサキアヤ。
手にはかなり入ったミネラルウォーター。
邪魔?
スタッフがわざわざ端に用意してた椅子に座ってただけですけど。
「すいません」
とりあえず、謝れば先輩の気が済むよね。