秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~下

「てゆ~か、今日で帰り早いって普段どの位なわけ??遅くね?」


「んー、深夜?慣れれば大したことないよ。ほら一緒にコンビニとTSUTAYA行くよ。どろっどろの血流シーンが沢山あるDVD借りにいこ」


スウェットの兄貴の腕を引っ張り、玄関まで連れていく。


「アタシおつまみはイカ系とチーズ系が好き。兄貴は?」


「ゆうは何いってんの??俺ぁ海の男だゼ?ツマミはイカ、ホッケに決まってんだろ」

……海の男だったんだ……


いや、まぁ雰囲気あるけどね。

「じゃ、先コンビニ行ってイカとポテチと酒買おう!」




いつものアタシなら近所のお出掛けでも、メガネをかけてダサコに変装して行くんだけど、今日はテンション高いし、兄貴一緒だし、TSUTAYAとコンビニだけだからいいよね??


基本的にはアタシはアタシに超甘いからそんな考えで家を出た。

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