秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~下
「とりあえず、お兄さんの協力無しじゃ出来ないからお兄さんにいろいろ聞きたい事あるから侑姫ちゃん一旦部屋出て」
やばいやばい!
期待通りの展開!
密室でテーブル1っを挟み引っ付き会う男と男!
軟弱お兄ちゃんタイプのイケメンと俺様的イケメン!
覗いちゃダメかなぁ?
そんな淡い期待を胸に抱きつつ部屋から出てドアにへばりついて耳を当てる。
……何にも聞こえない……??
もしかしてもう抱き合ってる!?
絶対純君の喘ぎ声拾ってやる!
(多分純君がウケだから)
耳をドアに当てていたら10秒後位してすぐにまたドアが開いた。
もちろん、ドアにへばりついていたアタシは後ろに転がった。
早すぎない??
「盗み聞きしないの!ロビーにでも行ってなさい!」
腰に手をあてて怒る純君。
……なんでバレたのか。
「はいはい。アタシが悪うごさいました」
唇を尖らしていった後、言われた通りロビーでココアを飲んで時間潰しをした。