秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~下
「……まさかの俺っ!?……」
そぅ、まさかのお兄さんです、と首を縦にふる。
「そうすれば、家族って事で公表できるし、普通に売り出すより侑姫ちゃんの名前を借たほうがスタートの位置が全然違う」
そしてそれは侑姫ちゃんの宣伝にもなる。
1っの石で2羽どころじゃない、沢山の鳥が落とせる。
だけど、確率は低い。
「芸能界って外から見るほど綺麗なモンじゃない。軽すぎる気持ちだと続かないだろうし、逆に侑姫ちゃんの顔に泥を塗る羽目になる」
……でも……
あの侑姫ちゃんの兄だ……
賭けれる期待には賭けたい!
「それでも……やれる??」