秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~下

スタジオに着くとまた沢山のスタッフに囲まれた。


最近アタシ囲まれてばっかじゃない?


「乙宮さん彼氏いたの??」


「モザイクかかってるけど、カナリイケメンじゃない??」


いろんな人が一気に喋る。


アタシは織田信長じゃないんだから、聞き取れないって!


共演者の人も結構集まってるけど匡はいない。


まだ来てないの??


「あれは違います。彼氏じゃないんです。仲がいいんで誤解されちゃって…明日になれば誰かわかりますんで楽しみにしててくださいね」


多分兄貴って知ったら皆びっくりするんだろうな。

皆が驚いてる事を想像して、ちょっと微笑んだ。


「あー!何!?その微笑み!超気になるじゃん」


えー??って適当に焦らしながらスタジオの端の方に視線を走らせると匡がいた。

なんだ!来てたんじゃん。


てか……

何??



アタシの事ガン見してない??


ちょ、迫力があって若干恐いんだけど……
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