秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~下
……なんかむしゃくしゃする。
いつもいつも自分だけ言いたい事言って。
いつも自分の立場より自分の気持ちばっかり優先して。
……むかむかする。
「侑姫ちゃん??顔、ヤバイよ」
椅子の音に反応して来た純君が考え込むアタシの顔見て言った。
顔?ヤバイ?
これから仕事なのに、こんな怒りに満ちた顔になったのは、誰のせい??
我慢の足らないアタシ。
気付いたらアタシの身体は匡が出てったドアに向かっていた。