どりーむタイムズ
 自分の口から、勝手に次々と言葉が出てくる。
 かなり、嫌な状態。

「……まあ、嘘とも言えないかな。こんなに詳しく言われたら。でもこんな事皆にバレたら、絶対にハブられるよ。…もし良かったら、私が教えてあげようか?」


 真田の言葉は、物凄く有り難かった「…呼び捨てにしろってーの。」

 走っていく真田の顔は、少し泣いていた。
 …やっぱ、対応悪かったよな。

「…とりあえず、学校出るか~。」


 帰る場所は、あるかどうか正直分からない。
 でも、ここにいつまでも留まっているわけにもいかない。
 だから、この紙に書いてある場所に行ってみようと思う。
 アッチよりは、まだ安全…かな、コッチは。幸い、迷う心配は無さそうだ。

 僕は、学校を出て歩き出した。


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