双子フタゴ兄アニ



「金はお前が成人して働いてから返せばいいよ……な?」



ふぅ……と さも自分が足してあげてるとでも言うようにため息をついて説明する兄貴にわたしは固まった




「ただな伊吹……借金には利子というものが付きまとうんだ……毎日毎日な」



兄貴は悲しげな演技をはさんだ




「まだ幼いお前にそれは酷だ」




兄貴は慈悲深い目をわたしに向けた


芝居じみてる…





「だから……利子の分はお前が体で返せ」



ポンとわたしの肩に手を置く兄貴

「はぁっ!?」





「………い・い・な?」






……こうして

兄貴の毒々しい笑顔と共にわたしへの下僕宣言がなされた
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