双子フタゴ兄アニ
後、500メートル程で家に着くっていう通りに差し掛かった時だった
突如
後ろからグンっと反対に引っ張られた
「きゃあぁぁああぁあ!!」
とっさに悲鳴をあげたけど、それが自分の声って実感がない
バタバタバタ
わたしの悲鳴に驚き走り去る黒い影
わたしは道端に座りこんでいた事に気づいた
なに……?
なにが起きたの?
再び静けさを取り戻した住宅街でわたしはノロノロと立ち上がる
クシャッとよれた制服の裾を手で直すと
カバンを拾って小走りで家に向かう
それは徐々に猛ダッシュになり
目からは涙が溢れ目の前の景色がにじんだ