双子フタゴ兄アニ




普段わたしのことを徹底的にガキ扱いしてる兄貴のことだもん




そんなわたしが痴漢にあったなんて言ったって笑われて終わるのが目に見えてる


実際よく考えると痴漢だったのかな?

ひったくりだったのかも?

あーそう言えばよかった……



後悔と共に外を差した指が自信なく曲がりかけた時




猛スピードでわたしの横をすり抜け
玄関を飛び出して行く兄貴



「……アラシ…にぃ?」



あっと言う間に兄貴の後ろ姿は小さくなっていった


「ブッコロス!」




なんだか物騒な言葉を残して……



えーと、

わたしの聞き間違いだよね?兄貴



< 71 / 123 >

この作品をシェア

pagetop