双子フタゴ兄アニ



少し話した後、買い物袋を持ったままだったわたしが



「じゃ、タクヤまたね」


さっさと家に入ろうとすると



「あ、」


タクヤが呼び止めるので


「ん?」


玄関を開けて待つ




「ふ、吹雪君、中にいんの?」


なんかやけにおどおどしてない?





「部活だよ?」


言うと、ホッとした表情に変わって




「あ、あのさ、イブ……オレの家こない?」


聞いてきた



えっと……


「今日、今から勉きょ」

「今オレん家、ウサギ飼ってるんだけど!」




「いく!」


ウサギ!
見たい見たい!




「じゃ、待ってっから、荷物置いたらきて!」



ニッと笑うタクヤに返事して、わたしは急いで荷物を置きにいった




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