双子フタゴ兄アニ
わたしはありったけの力でタクヤを押しのけると家を飛び出した
(チビの上に童顔で悪かったね!)
アラシ兄にいつもからかわれてるせいか身長はわたしのコンプレックス
タクヤも小学生の段階ですでにわたしの身長を追い抜いていた
(だからって中学生が高校生に手をだすなよ!だすなよ!!)
結果 逃げることができたけど
でもちょっと(実はかなり)ドキドキしていたわたしは
お兄ちゃん達が帰るまでの間、家事を鬼のようにして気分をしずめた
アイロンがけって……落ち着く
◇ ◇ ◇
その日の夜
恒例のお兄ちゃんの添い寝
わたしの小さな手をお兄ちゃんの大きな手がくるんで
もう片方の手は髪を何度も優しく撫で付ける