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いや
違いますから
あたしは社交辞令としての笑顔を忘れず
「そんなことありえません」というと
ぐぬぬ・・・
と、動物みたいな声を出した
本当一体何を考えているのだ
無事に帰れたら、風見さんに相談しよう。
車のナンバーも覚えて警察に届けてやるんだから
誘拐犯め!!
車で30分したところに
大きな洋館が建っていた
例えるなら、ディ○ニーランドの面積の半分くらいの広さ
「降りろ」
自分が降りてから俺様口調で言う先輩
てゆうか、あたしこんな人知らないんだから「先輩」なんて呼ばなくてもいいんじゃないか?
一人で降りようとしたとき
目の前に手が出された
「ほら、こけたら危ないだろ」
と姫菜先輩が言った
へぇーー
女の子のエスコート、ちゃんとできるんだ
大きなお屋敷
カッコいい男の子
差し出された手
なんだかお姫様になった気分
「あ、ありがとうございます」
あたしはその手をとって、屋敷の中に入った