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「なんだ?ひよの、俺を見つめて…。恋しちゃったか?」


いい加減腹が立ってきた

突然こんなところに連れられてきて

変な勘違いをされて

説明もなく

帰られない雰囲気を出されて

そんな気持ちを読み取ったのか龍くんと悠先輩が割ってはいる

「ぶちょおも自分がひよのさんのこと好きだからってー、男はしつこいと嫌われるって『きらら』に書いてあったよー」


持っていた「きらら」を姫菜先輩の前に差し出す

読んでみろ、ということなのか


高1の男子が小中女子が読むような漫画雑誌を持っているものおかしな話だが、ここはつっこまないでおいた


「はいはい、とにかくリビングに行こう?翔も待ってるし。ひよのちゃん、話はそこでするから、もう少し我慢してくれるかな?」


「は、はい」


もう、どうにでもなっちゃえ


と思い、そのまま悠先輩についていった

後ろから姫菜先輩と龍くんがてろてろとついてくる


「かける」って・・・

まだ誰かいるんだ


「ここだよ」


ドラマで見るような大きなドアを2人のメイドさんが同時に開いてくれた



「うわぁぁ」


まるでどこかの舞踏会会場のような広さの部屋

中心にこれまた大きなテーブルがあり

美味しそうなご飯が沢山置いてある


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