White Giraffe
裏を返せば、その覚悟が出来ていなかったという事になるんだけど。
体育座りをした。
もういっそのこと、告白でもしてしまおうか。
ガチャリとバスルームのドアが開く音がして、彼が現れる。
こっちに背を向けて、ベッドに座りテレビを点ける。
上半身は何も纏っていなくて…背中には大きな鷹がいた。
「名前…教えて下さい。」
あたしは聞く。
「あ?」
タオルを頭に被り、こっちを向いた。
「クロ。」
…猫?
「は、仕事の名前で、本名は鷹宮黒都(タカミヤクロト)。」
どうやら、ホストの方の名前らしい。
「お前は?」