White Giraffe

追いかけて、ここで全てを吐いてしまおうかとも思ったけど止めた。

ここは、公共の場。

「あいつ等、鳳凰の元…。」

「黒都、夕飯食べた?」

立ち上がって、話題を逸らす。

清と晶が去って行った方向を見ていた黒都の視線がやっとこちらを向いて、安心した。

「いや、お前居ないなと思って。ここに来た。」

情報を辿ってきたんだと思う。

この街は、一人の人間が情報を掴めるほど、小さいのだ。

「じゃあ、食べよう。あたしの奢り。」

「気前良いのな。」

呆れた笑顔を見せながら、頭を撫でてくれる。



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