White Giraffe

「大丈夫だ、きっと寝てる。」

「良い対処方法だと思います。」

黒都は笑うと、ベッドに入った。

あたしは勿論、ソファーに身を埋めた。


夜が終わって朝が来る。

時間は平等に流れる筈なのに、人によって、その感じ方は違う。

ソレは、怖い事だとあたしは思う。

神様が人間へ平等に与えた時間にだって、それぞれの差が出てくるから。

やっぱり、平等なモノなんてこの世にはないんだと思う。

だから…。

人は、求める。

欲を出さないと、損をする。

そんな簡単な事に気付いてしまったら、人間は終わりなのだろうけど。



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