White Giraffe
そんな生活にも慣れた。
…また?
夜中に携帯が鳴った。
登録されていない番号から。
なずな…。
あたしの貴重な睡眠を邪魔してでも、あたしに話があるらしい。
どんだけあたしラブなの!
最近ため息ばかり吐いている気がする。
幸せが逃げて行っている気も…する。
「もしもし。今何時だと思ってるの?」
『深夜の3時。』
聞こえてきたのは、鈴のようななずなの声じゃなく。
「ど…どちら様?」
男の声。
『俺。』
まさかのオレオレ詐欺!?
「…あたし、まだ高二なんです。」
そう言ったら、笑い声が聞こえた。