White Giraffe

そんな生活にも慣れた。

…また?

夜中に携帯が鳴った。

登録されていない番号から。

なずな…。

あたしの貴重な睡眠を邪魔してでも、あたしに話があるらしい。

どんだけあたしラブなの!

最近ため息ばかり吐いている気がする。
幸せが逃げて行っている気も…する。

「もしもし。今何時だと思ってるの?」

『深夜の3時。』

聞こえてきたのは、鈴のようななずなの声じゃなく。

「ど…どちら様?」

男の声。

『俺。』

まさかのオレオレ詐欺!?

「…あたし、まだ高二なんです。」

そう言ったら、笑い声が聞こえた。



< 57 / 101 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop