White Giraffe

確かに、傍から見ればあたしの行為は可笑しいのだと思う。

「…タダの女子高生に金出してもらう主義でもねぇんだけど。」

引いてはダメ。

本能的に悟った。

「お願いします。」

満足を感じたいのなら、多くを求めてはならない。

どこかで聞いた事のある教訓を思い出し、あたしは頭を下げようとする。

そうする前に、彼はあたしの腕を掴み道の端に寄せた。

「そんなに俺と?」

「…はい。」

貴方の隣に居ても良いなら、何でも。

その場を動かないあたしを見かねたらしく、溜め息を吐く彼。



< 7 / 101 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop