White Giraffe
確かに、傍から見ればあたしの行為は可笑しいのだと思う。
「…タダの女子高生に金出してもらう主義でもねぇんだけど。」
引いてはダメ。
本能的に悟った。
「お願いします。」
満足を感じたいのなら、多くを求めてはならない。
どこかで聞いた事のある教訓を思い出し、あたしは頭を下げようとする。
そうする前に、彼はあたしの腕を掴み道の端に寄せた。
「そんなに俺と?」
「…はい。」
貴方の隣に居ても良いなら、何でも。
その場を動かないあたしを見かねたらしく、溜め息を吐く彼。