White Giraffe

東金は席に座っていた。

「四季ー。食堂行く?」

史佳が来て聞いてくる。

「行かない。あれ、美羽は?」

「部活の集まりだって。」

「そっか。」

最近忙しいんだなぁ、と思いながらあたしは教室の扉を見る。

史佳は食堂に向かって、あたしは席についた。

「……あの二人は知らないんだ?」

低く、あたしにしか聞こえないような声が隣から聞こえる。

…何?

「何の事?」

「城沢の素性。」

素性、と聞いて顔が青ざめた。

黒都の事もあって、なお悪い方に考えが進む。



< 70 / 101 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop