White Giraffe
"元"情報屋だってこと、東金は知ってる?
だとしたら…何故?
混乱した。
けど、投げ出す事も出来ない。
「素性…ね。」
「そうそう。実は夜中に駅で男に会っちゃう不良だってとこ。」
「それだけ?」
それを知ってるのも不思議だけど、他は知らないようだった。
「え、他にもあんの?」
「ないけど…不良じゃない。」
そこを否定したあたしは東金を睨む。
暑さとは対照的の涼しげな顔で笑っていた。
「もうちょいで夏休みじゃん。良かったな、夜更かし出来て。」
「ご心配どうもありがとう。」
丁寧に感謝しておいた。