左肩の重み~隣で眠る君へ~
美香が入社して3年目、俺は他の部署に異動になった。


ほんの少しだけ、美香と距離が出来た。


距離といっても、心が離れたわけではない。


そんなある日美香のいる部署の前を通ると、もう退社時間は過ぎているのに明かりがついてるディスクを見つけた。


「美香?」


そう言えば、月曜日までにやらないといけない資料があると言っていた。


今日は金曜日だから、出来るだけやっておこうと思ったんだろう。


「美香」


声をかけると振り向いて、ふにゃっとした笑みを俺に見せた。


「終わる?」


「もうちょっと」


声が、いつもと違う?


ディスクの上には、いつも飲まないスポエネが置いてある。


「美香、具合悪い?」


そう聞くと、力なく笑った。
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