左肩の重み~隣で眠る君へ~
額に手を置いてみると、かなり熱い。


「もういいよ。帰ろう」


「ダメ。まだ終わってないから」


そう言って美香は、またパソコンに向かう。


美香は、一度決めたことは最後までやり通す。


芯が強いって言ったら聞こえがいいかもしれないけど、今の美香はただの頑固者だ。


「美香」


「あと少しで終わるから」


ほんとに、しょうがない奴。


今すぐ連れて帰りたいけど、美香はそれを望まない。


「終わったら教えて」


「うん」


それから約1時間たって、やっと美香から終わったと声が上がった。


「帰るよ」


「あっ待って。まだコピーしてない」
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