Brother&Sister〜初めての再開〜
「…だから。新田鳴実。お兄ちゃんが泊りに来てるの!」
「な、鳴実が…?」
その時。
階段を降りてくる音が聞こえた。
振り向いたらお兄ちゃんが降りてきていた。
「な、なる……み…?」
「母さん…久しぶり。」
お母さんを見ると涙が溢れだしていた。
「鳴実!!!鳴実!!!大きくなったわね。元気だった?」
「うん。元気。母さんも元気みたいだね。」
お兄ちゃんの顔にも涙が浮かんでいる。
確かに、お兄ちゃんがお母さんと離れたのも四歳の頃だからね。