REMAINDER 5 YEARS
ある日のことだった。
いつもように勉強のあとに純先生と
話していた。
「先生、兄弟いるの?」
「いるよ。兄と弟とがね。」
「お兄さんはどんな人?」
「兄は高校三年生だよ。来年の春には大学進学で東京へ行くんだ。」
「へぇ。弟は?」
「真奈ちゃんの3つ上だよ。彼は‥。」
純先生は弟のことはあまり
話したがらなかった。
先生が帰ったあとお母さんに
先生の弟の話題を切り出した。