護りたい者のために〜番外編〜
暫くしてリンが不意に立ち上がりフラフラしながら森の奥へ入って行った
「・・・・・っ」
声をかけようと思ったが声が出なかった
あんな目にしてしまったのは俺のせいでもあるのだろうか
「クククッ、ばかみたいだな、俺」
あいつの事なんか心配したって俺に利益があるわけでもない
俺は街に戻った
***
今思えばあの時リンに声をかけていればこんなにも後悔が押し寄せて来なかっただろうか?