空から笑ってて



「あ?」


「だーかーらー!!なんでメグのクラス知りたいんだよ!?」


う‥‥‥。
優汐のこと言わなくちゃいけねぇのか。
言いたくねぇな‥‥‥。


「まさか!?」


「なに??」


「俺の愛しのメグちんを狙ってんのか!!
そりゃ〜メグは可愛いし?スタイル良いし?パーーーフェクトな女ですよ?でもね‥‥‥」


はぁ‥‥‥。また始まったよ。彪流のカノジョ自慢。
これがまた。始まったらカノジョが来るまで喋り続ける。
しかもまだ朝だからカノジョが来るまで2時間くらいある。


「自分で探そう‥‥‥。」

俺は教室を後にした。


「‥‥いくら諒だからって言ってもメグは渡さねぇ‥‥‥」


俺がいなくなってんのも気づかずに、俺のいた壁に向かって喋り続けてる。


「えっと‥‥‥。」


さて。何組だ?
誰に聞くか‥‥‥。


「はっ!!」


俺はバカだ〜。
なんのために携帯があるんだよ、おい。
優汐に聞けば一発じゃん?


「プルプル‥‥‥。」


出ない。もう10コールくらいしてんのに。


「ガチャ‥‥‥ただ今電話に出ることができません。ピーっと鳴りましたら、用件をお話ください。‥‥ピー‥‥ガチャ」


「はぁ〜‥‥‥。」


なんで出ないんだ?おかしい‥‥‥。
優汐は絶対出ると思ってた。だから余計そう感じた。


なんでこのときに気付かなかったんだろう。
優汐はこのときから必死に闘っていたのに。
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