空から笑ってて
「は〜い‥‥‥。」
ドアを開けると、そこには‥‥‥。
「やっほ?」
「‥‥‥‥‥。」
「おーい?諒さ〜ん??」
‥‥‥‥‥。
優汐だった‥‥‥。
「ゆ‥‥う‥‥??」
「優汐だよ!何なら抱きしめて確認しちゃう??感動の再会〜っ的に。」
この前の俺なら
『しねぇよ。』とか『バカじゃん。』とか言ったと思う。
けど、今の俺はそんなにクールじゃなくて。
俺ん中で、知らない間に優汐が大きくなってて。
抱きしめた。
「え‥‥‥?諒‥‥‥?」
「‥‥‥‥‥。」
ずっとこのままでいたいと思った。
ずっと優汐を抱きしめてたいと思った。
ずっと‥‥‥。
「諒‥‥。苦しい‥‥。」
「あ‥‥!!ゴメン。」
俺が優汐を抱きしめた力が強すぎて、優汐は俺が離したら咳き込んでしまった。
「こんっ‥‥!こんっ‥‥!」
「ゴメン。大丈夫か?」
「こんっ‥‥!大丈夫‥‥!!」
「はぁ〜‥‥。」
良かった。
俺は、安心したのか、急に体の力が抜けて座り込んでしまった。
「どうしたの?」
優汐もしゃがんで、俺と目線を合わせてくれた。
「ははっ‥‥!」
「あー!諒が笑った〜♪♪」
「笑ってねぇよ。」
「笑ったって!!」
「ははっ‥‥。まぁ笑ったってことにしといてやる。」