空から笑ってて



―――6日目:前半


ただ今3時40分の6時間目の授業中。


あと30分で今日が終わる。
そしたら優汐のクラスまで迎えに行って、俺ん家で優汐の話しを聞く。


「‥‥であるからにして‥‥」


担任の授業なんか耳に入らない。
優汐の話しが、どんな内容なのかが気になって朝から空ばっか見てる。


「‥‥吉河!‥‥吉河諒!!‥‥」


「あぁ??」


「聞いてんか!?」


「聞いてない。」


「なら良いわ。」


「あぁ。」


担任はめっちゃ楽。
微妙な関西弁で話して『授業聞いてへんなら寝とれや。』って感じのヤツ。
それでも、俺らが困ってるときは助けてくれる。
俺らが悩んでると心配してくれる。
以外と優しいヤツなんだよな。
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