空から笑ってて



「はぁ〜‥‥‥。」


なんか残りの30分間が長く感じる。
普段は何事もない50分授業も、今日は3倍や4倍の長さに感じる。


「なぁなぁ‥‥‥?」


「ん?」


「今日メグちんを家まで送れるんだよ!!!」


コソコソと隣の彪流が話しかけてきた。
なんかカノジョを送れるらしい。


「ふーん‥‥‥。」


彪流には悪いけど、どうでもいい。
優汐が、気になって気になってしょうがない。


「ふーん‥‥ってひでぇよ‥‥。」


「だって俺関係ねぇじゃん。」


「諒にもこの喜びを分かち合ってほしいんだよ!!」


「別に‥‥‥。俺が分かってどうするんだよ‥‥‥。」


「どーもしない。」


「なら話しかけんな。」


「ぶぅ〜‥‥‥。」


ぶぅじゃねぇし。
俺は優汐が気になってしょうがないんだから、やめろって。


「あ。」


そういえば優汐と彪流のカノジョはクラス一緒じゃん。


「なになに!?!?」


「新井!授業妨害やろ!?」


「も〜隼人くんは細かいなぁ〜。」


「隼人くんはやめぇ‥‥‥。」


「じゃぁイイ??」


「‥‥‥静かに話しぃ。」


「ありがと!隼人くん愛してるぅ〜!!」


「‥‥‥‥‥。」


ドンマイ担任。
大体の先生は彪流に負けるっつか、丸くおさめられちゃう。


「それで!?」


「何が??」
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