空から笑ってて



まだ30分くらいあるから、それまでに帰れれば大丈夫だぞ。


廊下に彪流の叫び声が響き渡っている。


「隼人くん許して〜!!!」


「ダメじゃボケが。」


がんばれ彪流‥‥‥。
きっとクラス中がそう思っただろうな。
担任は怖いからな‥‥‥。


彪流が連れてかれてから、ヒマだからボーっとしてた。


「キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン」


終わった。


「うぅ‥‥うぅ‥‥。諒くんヒドイよ‥‥‥!!」


「うわっ!?」


いつの間にか彪流が後ろにいた。


「隼人くん怖いの知ってるでしょ!?
なんで!?なんでなの!?」


「めんどくさいから?」


「ヒドイ!諒くんってばヒドイわ!!」


またオカマはいってるし。


「オカマになってんぞ。」


「諒くんなんか知らなーい。」


コイツ‥‥‥。


「じゃぁ今度から課題、自分でやれよ。」


「‥‥‥‥‥!!!」


「授業中当てられて分かんなくても、聞くなよ。」


「‥‥‥‥‥!!!!!」


「じゃ、そういうことで。」


「イヤだ!!諒見捨てないでくれよ〜!!!」
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