空から笑ってて



「未愛の髪、長くてキレイだね。」


「ありがとう‥‥‥。」


未愛の髪を触る。
未愛が赤くなる。


ゴメンな?未愛のこと使って俺は未愛のこと好きじゃないから。
俺が好きなのは優汐だから。


そんなことを思いながら未愛の髪を触っていた。


「諒!!!!!!」


「!!!???」


後ろから優汐に引っ張られてどこかに連れてかれる俺。


「早く‥‥‥!!!」


優汐は俺を連れて屋上に来た。


優汐を見ると泣いてた。


「優汐ゴメンな‥‥‥。」


「いいから‥‥‥!!!」


「けど‥‥‥。」


「もういいから‥‥‥。」


そう言うと俺にギュッと抱き着いて来た。
俺はどうしていいか分からなかった。


「諒‥‥‥。ギュッてしてよ‥‥‥。」


優汐の言う通り、抱きしめた。


「ゴメンな優汐‥‥‥。ただ優汐にヤキモチ妬いてほしかっただけなんだ。」


「いっつも妬いてるもん‥‥‥。」


「え?」


優汐が言った言葉は小さくて聞き取れなかった。


「なんでもなーい!!!」


そう言って顔を上げた優汐は、いつもの笑顔で笑った。


「じゃぁ帰るぞ。」


「はーい!諒はどんなご飯を作ってくれるのかな〜??」


「は!?」
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