空から笑ってて



「なにか??」


「メシ食ってくの?」


「当たり前!!もう親にも言ってあるし。」


「あっそ‥‥‥。」


なんてヤツだ。
俺ん家に来て、メシまで食ってくのかよ。


「じゃぁ優汐は鞄を取ってくるから!」


「んー。校門で待ってる。」


「うふふー!なんかこう言うのいいね〜!!」


そうか?
俺には分かんねぇな。


「早く来いよ。」


「あいあいさー!!!」


走って行った。


さて。俺は校門とこまで行くとするか。


「ん?」


屋上から出たはいいものの、そこから自分の校舎の行き方が分かんねぇ。


俺らが通ってる高校は共学ではあるが、男女校舎が別々なんだ。


「ヤバイぞ‥‥‥。」


考えた。
考えた末、結果は出てこなかった。


どうしたらいいものか。


「あ。」


目の前に知ってる顔が現れた。


「ん?なんや吉河やないか。」


担任!!!!!!
俺はこの日程、担任に感謝しない日はないだろう。


「どないしたん?女子校舎で。」


「道に迷った‥‥‥。」


正直に帰れなくなったから、下駄箱まで連れてってほしいと頼んだ。
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