空から笑ってて



校門まで急いで行くと、優汐はもう来ていた。


「もー!!諒遅いよ!!」


「悪い、担任につかまった。」


「ならしょうがない!」


優汐には道が分かんなかったことは知られたくねぇからな。


「さぁ!諒ん家にレッツゴー!!!」


ホントに来んのかよ‥‥‥。


「何その嫌そうな顔〜!?」


ほっぺを膨らまして剥くれてる。カワイイ‥‥‥。
けど恥ずかしいから言わない。


「別に‥‥‥。」


「まぁどうせ行くんだけどね!!」


「はいはい‥‥‥。」


「じゃぁレッツゴー!!!」


忘れてたけど、優汐は大事な話があるって言ってたな‥‥‥。
なんだろう‥‥‥??


「雨降らないといいけどな〜‥‥‥。」


優汐は曇った空と俺を不安そうに見上げて、俺の隣を歩いている。
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