空から笑ってて



―――6日目:後半


俺と優汐は黙ったまま、学校から30分の俺ん家へ歩いていた。


何か話せる空気じゃなかった。
優汐がどんな話しをするのか気になって。


ふと、優汐が口を開いた。


「ねぇ諒?」


「な、なんだよ。」


いきなり話しかけられたから、声が緊張してしまった。


「何どもってんの〜。まさか!緊張してんの!?」


「ち、ちげぇよ!」


「あ〜!図星だ?」


「違うって言ってるだろ!」


「分かった〜!諒って自分に不利なことがあると、口調がいつもより、強くなるね!!」


「‥‥‥‥‥。」


「やっぱり〜!!!」


なぜ分かったんだろう‥‥‥??
悔しい‥‥‥。


「‥‥俺のことはいいから‥‥。お前、さっき何言おうとしたんだよ。」


「あ〜‥‥‥。手、繋ご??」


「は??」


「だから、手!!!」


ん、と言って手を出してきた。
繋げってことですか‥‥‥。


「‥‥‥ん‥‥。」


「キャ〜!!なんかこう言うのイイね!?」
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