空から笑ってて



「あのね?なんか違うな〜って思ってたの。」


「何が。」


「手が。」


「手??」


は??
手がなんなわけ??


「繋ぎ方が違う!!!」


「変わんねぇし。」


「変わるの〜!今みたいに、ただギュッて繋ぐんじゃなくて、指を絡ませて‥‥‥こう言う風に繋ぎたかったの!!!」


ジャーン!!!って俺に繋いだ手を見せてる。
普通に繋ぐより、ドキドキするし、照れる‥‥‥。
なんか‥‥‥エロいもん。
よく分かんねぇけど。


「手はこうなのな?」


「うん!!!」


「んじゃ行くぞ。」


「うん!!!」


俺らは手を繋ぎ直して、夕暮れの赤に染まる空を尻目に、早足で帰った。
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