空から笑ってて
家に着いて、ドアを開けようと思って鍵で開けたら、逆に鍵が掛かった。
ってことは、梨華がいるんだな。
めんどくせぇぞ、これは。
「どうしたの諒??」
「んー‥‥‥。ちょっとここで待っててくんね?」
「なんでー??」
「梨華‥‥‥叔母さんがいるから‥‥‥。」
梨華は勘違いされるからダメだな。
けど叔母さんだと‥‥‥
「誰が叔母さんじゃ諒。」
「‥‥‥‥‥。」
やっぱり‥‥‥。
梨華は叔母さんって言葉に敏感で、100メートル先のまで聞こえるらしい。
「‥‥キレイ‥‥‥!!!」
ん??空耳かな。
「えっ!?そこのカワイイ子もっかい言って!!!」
「いや‥‥その‥‥。‥‥キレイだな〜って思って‥‥‥。」
「キャ〜!!嬉しい!!!何年振り!?キレイなんて言われたの??
諒なんて、生まれてから一言もそんなこと言ってくれないの〜!!!」
「諒‥‥‥??」
睨まれた‥‥‥。
梨華が諒って言うから優汐が勘違いしてる。
「あ!言い忘れてた。あたしは、諒の叔母さんにあたる梨華よ!
りぃちゃんって呼んでね??」
うわっ‥‥‥投げキスしたよ‥‥‥。
調子乗ってるんだな。キレイって言われたから。
絶対優汐も引くだろ‥‥‥。
「はい!りぃちゃんって呼びます!!
りぃちゃんのキス受け取りました!」
突っ込まないのか!?普通そこは引くだろ。