空から笑ってて



「で、あんたは誰??」


「あたしは諒のカノジョの優汐です!!」


「カノジョ‥‥‥?」


梨華の眉がピクっと上がった。
それと同時に俺を睨んだ。
やっぱり反対されんのかな‥‥‥。


今まで付き合った奴は梨華の情報で梨華の兄貴によって、全て別れさせられている。


なんでか?
それは梨華の兄貴が俺の親父だから。


親父は唯一梨華の弱みを握ってて、梨華を自由に操られる存在。
俺はそれを知ってんだ。
と言うか、聞いてしまったんだ。
けど、知ってるって事は梨華にもヒミツ。
やっぱ梨華には言えないよ‥‥‥。
言えたら梨華の弱みも少しは関係なくなって、ヒミツじゃなくなるから楽なんだけどな〜‥‥‥。


「諒、ホントに?」


「‥‥‥‥‥。」


俺は黙るしかなかった。


「え‥‥‥。あたし達って付き合ってるでしょ?」


「‥‥‥‥‥。」


どうすればいいんだ俺‥‥‥!!!
はい、と言えば別れさせられる。
いいえ、と言えば優汐と付き合ってない事になる。


だけど俺は‥‥‥!!!
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