空から笑ってて



そんなわけで俺が1番来たくない場所が優汐が“遊ぼう”と言った場所なわけだから俺は帰る。


「へっ!?いいって言ったじゃん!!」


優汐が驚いたようなちょっと淋しそう顔をして俺を見た。


「でも帰るから。
そーゆう事で。じゃーな。」


「待ってぇ〜!!」


は!?


優汐が後ろから俺にしがみついてきた。と、同時にその反動で前に倒れた。


「ってな〜!!!何すんだよ!?」


「だって‥‥。待ってくれないから‥‥。」


優汐は今にも泣きそうな顔を必死にこらえてそう言った。


ヤバイ‥‥‥。可愛い‥‥‥。


「えっ!?」


「は?なに。」


「いや‥‥‥。あの‥‥‥。」


なんか照れてる。もじもじして何も言わないから、俺は優汐に聞いてみた。


「俺なんか言った?」


「えっと‥‥‥。」


「なんだよ。はっきりしろよ。」


「じゃぁ言うよ‥‥‥?」


「だから早く言えって。」
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