空から笑ってて
「へっ!?!?」
思ってもなかった言葉が優汐から出たのと、今言うことだったのかと言う疑問で顔を上げた。
「‥‥‥‥‥。」
優汐は顔を真っ赤にして、泣いちゃいそうな顔で俺を見てた。
「‥‥‥‥‥。」
何て言って良いか分からなかったから黙ってたら優汐が
「へ、返事は‥‥‥??」
ヤバっ!!可愛過ぎる。
けど照れくさかったからこう返事した。
「俺も優汐好きかも。」
うわっ!!素直になって“俺も好きなんだ”って言えば良いのに。
「ホントに!?」
ハハっ!!
「じゃぁ明日から“カレカノ”だね!
んじゃ明日ねー!!」
「じゃぁな。」
今思えば、この日から。
運命の歯車はズレ始めていたのかもしれない。
この日の優汐はとびっきりの笑顔で笑ってた。