太陽に輝く君 -夢空-
あちこちから聞こえる
大歓声に
クールな表情を崩すことなく
ダイヤモンドを
まわっていく。
ねえ,隼翔。
あたしこんなにたくさんの
人の前で輝いてる
隼翔みたいな人と
一緒に居てもいいの…?
家族の縁は
切っても切れない。
でも,
恋人同士なら……
しかも周りからすれば
たかが高校生の恋愛。
あたしは今
不安で溜まりません。
初めて付き合った人が
とても偉大過ぎて
あたしにはもったいない
ってくらいに。
隼翔の隣に居ていいの?
どうすればふさわしく
なれるのかな…
「はや君また三振とったよ」
嬉しそうな陸の言葉が
耳に届く。