太陽に輝く君 -夢空-




甲子園を出て3時間くらい
たったころに
家に着いた。


隼翔たちナインは
ずっと甲子園近くの
ホテルに泊まってる。


携帯が部屋に鳴り響いて
ディスプレイには
久しぶりに見る
名前が映された。



「もしもし」


『久しぶりだな』


「今日おめでとう。
陸たちもすっごい
喜んでたんだよっ」


『そっか。よかった』


「体とか、大丈夫?
結構試合続きじゃん」


『全然。‥


電話越しに
隼翔が誰かに呼ばれる。



『ごめん、監督だわ』


「わかった。
今日はゆっくり休んでね。
じゃあね」


『おうっ』



短い電話だったけど
心の暗い部分が
晴れてくる。


神様、見ててください。


次の試合も‥‥。
< 124 / 231 >

この作品をシェア

pagetop