太陽に輝く君 -夢空-
そのあとは0点に抑える。
1点なら…。
9回裏。
2アウト満塁。
一発打てば逆転も可能。
隼翔が臨んだ最高の場面。
カウント2-3。
あふれる涙を
こらえることはできない。
お願い。
隣に座った陸も
心君も必死に祈ってる。
菜緒も、あたしもママたちも。
桜山の生徒も先生も、
アルプススタンド全体が。
そして‥‥
ボールが…
高々と舞い上がる。
誰もがホームランだと
思った時に。
またもや魔物が姿を現した。
センターのグローブに
入った白球。
物語られた桜山の敗退。