太陽に輝く君 -夢空-
秘めた想い
夏の甲子園が終わってから
隼翔たちは休む間もなく
国体に向けた練習が
はじまった。
あたしたちの高校では
11月に行われる
文化祭の準備が
もうすぐはじまる。
夏休みの終わりのこと。
甲子園が始まる前に
「夏が終わったらどっか
行こうな」
って言ってくれた隼翔の
言葉は却下された。
「ごめん、国体のこと
全く考えてなかった」
っていう断りの電話を
くれた隼翔。
その電話のときに
「自分にとって、
野球がどういうものなのか
わからなくなってきた」
と言ってた。