太陽に輝く君 -夢空-


教室から資料室までは
かなり距離がある。


「俺らも手伝おうか?」


そういってくれたのは
圭介。


あたしが

「うんっ」って言おうと
したのに…


「いいわ。二人で大丈夫」


涼に先手を打たれた。



長い廊下を2つ通って
やっと資料室に辿り着けた。


「なんでさっき圭介に
「うん」って言おうと
したの??」


怪しげな笑みを浮かべた
涼があたしにそういってきた。


ずっと我慢してたあたしの
怒りは止まらない。


看板を静かにおくと
涼はあたしの脇のしたに
手を入れてきた。

< 149 / 231 >

この作品をシェア

pagetop