太陽に輝く君 -夢空-


「仲いいね、あの二人」

さっきもらった
焼きそばを頬張りながら
隣に座った隼翔に
呟く。


「ずっとだぞ、あれ。
俺なんて生まれた時から一緒だからさ
あいつら。
3人でいても2人でいい空気
作っていきやがる」


かわいそう~っ
あたしは絶対そんな空気
耐えられないな…。


「がんばってるんだね、じゃあ」


「そこそこな」


「ねえ、ピッチャーなんでしょ?」


確認しておきたかった。
なんとなく。

「ああ。今はショ-ト。
3年の先輩がエースだから
俺はその先輩の次。
だからそれまでショートで待ってて
いう監督からの指令でな」


「え?試合出てるって本当なの?」

「そこそこ…」



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