太陽に輝く君 -夢空-
「もうちょっと可愛く
言えないの」
空気を崩す隼翔。
「は〜?」
「うそだわ。連れてってやるよそのかわり、離れるなよ」
いつだってキミはそう。
なかなか言えないような
照れ臭いフレーズを
難無く言ってみせて
あたしの心を揺さぶる。
ずるいよ…
「そういえば飯と風呂は?」
「ご飯は食べたけど
お風呂入らずに出てきた…」
だって仕方ないでしょ。
何も考えずに出てきたもん。
「服なんて持ってないよな」
「うん…。
でも下着はおばあちゃんの
家に泊まったときに予備で
持って行ったのがバックに」
「ジャージでいい?」
「ごめんね」
「いいから気にすんな。
付いてってあげるから
下いくぞ」