太陽に輝く君 -夢空-



「なんかさ、いつだったか
覚えてないんだけど…」

そう言って和が話し始めた。


「昨日の夜、菜緒姉から
電話来たみたいで
なんか真帆ちゃん男に
告白されたとか。
それで…


それで隼翔は沈み始めたとか。

その様子に気づいた和。


大輝なら何か知ってると
思ったから大輝に電話した。
そこで隼翔の沈んだ原因、

あたしと涼の話を
大輝から聞いたらしい。

隼翔に深入りする予定なんて
なかったらしい。

けど、和の思いも知らずに
隼翔は
「キャッチボールいかね?」
と言ってきた。

試合の前日だったことを
知ってた和は一度断った。

でも放っておけなくて
「久しぶりに話そうぜ」
と提案した。

「歩きながら…」

ってことになって
いつものランニングルートを
2人で久しぶりに歩いた。


普通に歩きながら
野球の話とか学校のことを
話してた2人。

隼翔の沈んだ表情が
少しずつなくなっていった。










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